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木工旋盤とは?基礎知識から製品事例・依頼方法まで徹底解説

  • 渡辺木工挽物所
  • 14 時間前
  • 読了時間: 10分
木工旋盤とは?
当社、渡辺木工挽物所ではこの倣旋盤で仕上げを行なってます

「木工旋盤で、どんな木製品が作れるのだろうか」。そう考えている方は少なくないのではないでしょうか。飲食店のオリジナル食器を作りたい方や、大切な人への特別なギフトを探している個人の方まで、木工旋盤加工には様々なニーズがあります。


しかし具体的にどんなものが作れるのか、どこに依頼すれば良いのか分からず困っている方も多いでしょう。そこで本記事では、木工旋盤の基本知識から製作できる製品事例、依頼の流れまで詳しく解説します。


木工旋盤とは?基本的な加工技術を解説

木工旋盤について、まずは基本的な仕組みと特徴から説明します。それを理解することで、自身のニーズに合った製品づくりが可能かどうか判断できるでしょう。


木工旋盤加工の仕組みと特徴

木工旋盤とは、回転する木材に刃物を当てて削り出す加工技術のことです。「ウッドターニング」や「挽物(ひきもの)」とも呼ばれており、日本の伝統工芸として長く受け継がれてきました。陶芸のろくろを横向きにしたようなイメージで、木材を高速回転させながら職人が丁寧に形を整えていきます。


この技術の最大の特徴は、手作業ならではの温かみと精密さを両立できる点にあります。機械による大量生産では得られない微妙な曲線や、木目を活かした仕上がりを実現できるのです。


木工旋盤加工では、材料を回転させる主軸台と、反対側から支える心押台という部品で木材を固定。この状態で回転させながら、ガウジと呼ばれる専用の刃物を当てて少しずつ削り出していきます。削る深さや角度を変えることで、滑らかな曲線から複雑な装飾まで表現することが可能です。


木工旋盤でできること・できないこと

木工旋盤が得意とする形状について具体的に見ていきましょう。円形や円柱、球体、椀型といった丸みを帯びた形状は、木工旋盤の得意とするところです。また滑らかな曲線デザインや、装飾的な段差のある形状も美しく仕上げられます。テーブルの脚のような細長い部品から、直径30センチを超える大きな器まで、幅広いサイズに対応可能です。


一方で角張った形状や複雑な彫刻は、木工旋盤だけでは対応が難しいケースがあります。ただし他の木工技術と組み合わせることで、より幅広いデザインの実現が可能です。例えば旋盤で基本形状を作った後に、手彫りで装飾を加えるといった方法も。加工可能なサイズについては、使用する旋盤の大きさによって異なるため、まずはご相談いただくことをおすすめします。


また木工旋盤加工に適した木材の状態も重要なポイントです。十分に乾燥した木材でなければ、加工後に反りや割れが発生する可能性があります。


木工旋盤で製作できる製品事例一覧

木工旋盤で製作できる製品事例一覧
丸ノミ、平ノミなどの工具

ここからは具体的な製品事例を紹介します。法人向けと個人向けに分けて解説しますので、自身のニーズに合った活用方法をイメージしてみてください。


法人向け製品の事例

まず法人に人気の高い製品から紹介しましょう。飲食店や宿泊施設では、オリジナルの木製食器が好評です。椀や皿、鉢、盃といった器類はもちろん、カトラリーやケーキスタンドなども製作可能となっています。


店舗オリジナルの食器を使用することで、ブランドイメージの向上やSNS映えする演出が実現できるでしょう。木の温もりは料理をより美味しく見せる効果があり、お客様の満足度向上にもつながります。


また企業のノベルティや記念品としても、木工旋盤製品は喜ばれています。企業ロゴを入れたボールペンや、周年記念の特別な贈答品などが代表例です。木製品は高級感があり、受け取った方の印象に残りやすいという特徴があります。


個人向け製品の事例

個人向けには、世界に一つだけのオーダーメイド品が人気です。花瓶や一輪挿し、ペンスタンドといったインテリア雑貨から、キャンドルホルダーや小物入れまで幅広く製作可能です。


中でも注目を集めているのが、ギフトや記念品としての活用です。結婚祝いの夫婦椀、出産祝いの名入れ食器、還暦祝いの特注器など、人生の節目に贈る特別な品として選ばれています。結婚式のリングピロー台やウェルカムボード用の台座なども、思い出に残るアイテムになるでしょう。


また最近では、思い入れのある木材を製品に加工するニーズも。庭木や記念樹を器に加工したり、故人の形見の木材を記念品にしたりと、かけがえのない思い出を形に残すことができます。


家具・建築パーツの製作

法人・個人を問わず需要が高いのが、家具や建築パーツの製作です。テーブルや椅子の脚部品、手すり、階段の親柱といった実用的なパーツから、ドアノブや引き手などの装飾的なパーツまで対応できます。


特にリノベーションやリフォームの際に、既存の家具と調和する特注パーツをお求めの方が多くいます。市販品では見つからない特殊なサイズや、アンティーク家具の修復用パーツなども製作可能です。


木工旋盤加工を依頼するメリット

木工旋盤加工を外部に依頼することには、多くのメリットがあります。法人・個人それぞれの視点から詳しく見ていきましょう。


専門職人の技術とノウハウを活用できる

木工旋盤の技術習得には、通常数年から十年以上の経験が必要とされています。自社で技術者を育成するには、時間とコストが膨大にかかってしまうでしょう。しかし外注すれば、すぐに熟練職人の高度な技術を活用できるのです。


長年の経験に基づく木材の目利きや、最適な加工方法の選択は職人ならではの強みです。例えば同じ樹種でも、木目の出方や硬さには個体差があります。それを見極めて、最も美しく仕上がる方向を判断する技術は、一朝一夕では身につきません。またデザインの相談や改善提案も可能なため、より良い製品づくりのパートナーとなります。


設備投資や維持費が不要

木工旋盤本体の価格は、小型のもので数十万円から、本格的なものでは数百万円にのぼります。さらに専用の刃物や治具、研磨機、集塵機などの周辺機器も必要です。設置スペースの確保や電源工事も考慮しなければなりません。業務用の大型機種では、200V電源の引き込み工事が必要になることもあります。


外注であれば、こうした初期投資が一切不要となります。また定期的なメンテナンス費用や刃物の研ぎ直しコストもかかりません。必要な時に必要な分だけ発注できるため、コストを変動費化できる点も大きなメリットです。特に繁閑の差が大きい業種では、固定費を抑えられる効果は非常に大きいでしょう。


世界に一つだけの特別な価値

個人のお客様にとっては、完全オーダーメイドで作れる点が魅力です。サイズや形状を自由にカスタマイズでき、好みの木材や仕上げ方法を選択できます。ご自宅のインテリアに合わせた色合いや、使う方の手の大きさに合わせたサイズなど、細かな要望を実現可能です。


既製品では得られない特別感は、贈り物としての価値を何倍にも高めてくれるでしょう。特に思い入れのある木材を製品に加工できるサービスは、かけがえのない思い出を形にする手段として多くの方に喜ばれています。贈る側の想いが形になることで、受け取る側にとっても忘れられない宝物となるのです。


木工旋盤加工の依頼から納品までの流れ

木工旋盤加工の依頼から納品までの流れ

実際に依頼する際の流れについて、ステップごとに詳しく解説します。


問い合わせと相談

まずはお気軽にお問い合わせください。作りたいもののイメージや用途を伝えれば、具体的なアドバイスを受けられます。図面やスケッチがなくても大丈夫です。参考画像や実物サンプルを渡すだけでも、話がスムーズに進みます。


法人の場合は、希望数量や納期、予算感を合わせて伝えるようにしましょう。用途や販売先、ターゲット層などの情報も共有することで、より適切な提案が可能です。


初回の相談では、実現可能性や大まかな予算感が分かります。基本的にこの段階では費用はかかりません。複数のアイデアがある場合は、それぞれについて相談することも可能です。


仕様確定と見積もり提示

相談内容を基に、製品の仕様を詰めていきます。サイズや形状の詳細を決定し、使用する木材を選定していきましょう。木材の選択に迷う場合は、用途や予算に応じておすすめの樹種の提案を受けられます。実際の木材サンプルを見ながら、色合いや木目の雰囲気を確認することも可能です。


表面処理や塗装方法についても、この段階で決めていきます。オイルフィニッシュは木の質感を活かした自然な仕上がりが魅力です。ウレタン塗装は耐久性に優れ、水や汚れに強いという特徴があります。漆塗りは高級感があり、使い込むほどに艶が増していきます。


仕様が固まったら、正式な見積もりが提示されます。見積もり内容には、材料費、加工費、仕上げ費用、配送費などが明記されますが、追加費用が発生する可能性についても確認しておきましょう。


試作と本製作

必要に応じて、試作やサンプルの製作を行います。特に法人で量産を前提とする場合は、プロトタイプで仕様を確認してから本生産に進むことをおすすめします。


試作後は本製作に進むため、何か気になる点があれば、試作段階で確認するようにしましょう。


検品と納品

製作が完了したら、検品が行われます。寸法の確認、表面の仕上がり、塗装のムラがないかなど、細部まで丁寧にチェック。品質基準をクリアした製品が実際に手元に届きます。


希望すればギフトラッピングに対応してもらえることもあるため、事前に相談するようにしましょう。


木工旋盤加工に適した木材の種類と特性

木工旋盤加工に適した木材の種類と特性

使用する木材によって、製品の印象や特性は大きく変わります。ここでは代表的な樹種とその特徴をご紹介しましょう。


人気の国産材


まずは国産材について見ていきます。


ケヤキ

ケヤキは高級感のある美しい木目が特徴で、耐久性にも優れています。食器から家具パーツまで幅広く使用される定番材です。硬質で重厚感があり、使い込むほどに深い飴色へと変化していきます。


サクラ

サクラは淡いピンクがかった色合いが美しく、使い込むほどに味わいが増していきます。適度な硬さがあり、加工性も良好です。木肌が滑らかで、食器として使用した際の口当たりも優れています。


トチ

トチは白く美しい木肌が魅力で、柔らかな印象を与えます。軽量で扱いやすいため、日常使いの食器に適しているでしょう。木目が繊細で上品な雰囲気があり、和洋どちらのインテリアにも調和します。


クリ

クリは耐水性に優れており、和の雰囲気を演出したい場合におすすめです。古くから建築材として使われてきた歴史があり、耐久性にも定評があります。


ブナ

ブナは白っぽい色合いで、木目が細かく均一なのが特徴です。比較的安価でありながら加工性に優れ、コストパフォーマンスの高い樹種といえます。量産品や練習用の材料としても多く使用されています。


輸入材を解説

続いては、輸入材について解説します。


ウォールナット

ウォールナットは深い色合いと高級感が魅力で、インテリア製品や特別なギフトに最適です。チョコレートのような濃い茶色が特徴で、経年変化で明るくなっていく傾向があります。


チーク

チークは耐久性が高く水に強いため、長く使い続けたい製品に向いています。油分を多く含むため、塗装なしでも美しい艶が出るのが特徴です。


ポプラ

柔らかく軽量で、サクサクと削れるため加工性が非常に良いのが特徴です。色は淡い黄色から緑がかった独特の色味をしていますが、塗装のノリが良いため、色を塗って仕上げる作品や、あまり強度を必要としないインテリア雑貨の製作に向いています。


メープル

「木の真珠」とも称される、透明感のある乳白色の木肌が魅力です。非常に硬く重厚で、衝撃や摩耗に強いため、ボウルやカトラリーなどの実用品から家具の脚まで幅広く使われます。磨くと美しい光沢が出て、使い込むほどに味わい深い飴色に変化します。


ビーチ

全体的に淡いピンクがかった色合いで、きめ細かく小さな斑点模様が入っているのが特徴です。適度な硬さと粘り強さがあり、割れにくい性質を持っています。北欧家具の脚や子供用のおもちゃなどによく使われる定番の木材で、滑らかな手触りに仕上がります。



伝統技術で特別なモノづくりを実現しよう

木工旋盤は、円形や曲線を持つ美しい木製品を生み出す伝統技術です。本記事でご紹介してきたように、食器やインテリア雑貨から家具パーツまで、幅広い製品の製作が可能となっています。


その中で渡辺木工挽物所では、オーダーメイドから量産まで柔軟に対応。熟練の職人が、伝統の技術と真心を込めて一つ一つの製品を丁寧に仕上げてまいります。


木工旋盤でのモノづくりに興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの理想を形にするために、真摯にサポートしていきます。

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